更年期に対するプラセンタ療法の目を見張る効果は多くの方に知れ渡る事実ですが良いことだけなのでしょうか？　 プラセンタ注射剤の場合、50年以上の歴史のなかで重大な副作用が起こったことは確認されていません。しかし、何事も表裏一体であり副作用もあります。ここでは、プラセンタ療法の副作用についてご説明致します。

１．ヒト由来のプラセンタ注射剤の副作用

プラセンタ注射を利用した場合、献血や臓器提供が禁止されます。現在まで副作用や感染症など一度も報告があったことはありませんが、ヒト由来のプラセンタは人間の臓器から製造されているものですので、献血制限の通達を日本赤十字社が念のためと出したためです。厚生労働省はプラセンタを医薬品として何ら問題のないものだと認可しています。

１−１．プラセンタ注射の実体験

私は5年間程、プラセンタ注射を週1に1回から週2に1回のペースで行ってきています。経験談と併せてご紹介します。

1. 注射した部分が少しかゆくなる
2. 注射した部分が赤くなる
3. 注射した後は腕がだるく感じることがある

健康と美容を兼ねてプラセンタ注射をはじめてから間もなくは上記の事例がありました。ただ、症状は半日程度で2〜3日程度続くものではありません。稀に吐き気を催す方がいるようです。しかし、発症率は1%と低くすぐに収まるものと言われています。副作用としては極めてまれに、生理不順や不正出血があることがありますが、同じようにビタミン剤でもありますから、それと変わりありません。

２．プラセンタサプリメントの副作用

プラセンタサプリを摂取しますと身体の機能が正常化される過程となります。すると身体が活性化され様々な好転反応が起こります。生理が早くなったり血が多く出たりするのはこのためです。国立健康・栄養研究所が公開している「健康食品の安全性・有効性情報」のデータによると、プラセンタの摂取による副作用のケースとして下記があります。

• アレルギー症状 （アトピー性皮膚炎）が悪化
• 薬剤性肝障害 （食欲不振、全身倦怠感、黄疸）
• プラセンタエキスによる接触性皮膚炎 （全身の紅斑、下腿の浮腫）
• プラセンタエキスの関与が疑われる全身性斑状強皮症 （皮膚硬化）

一般に市販されている動物・植物由来のサプリメントはあくまで食品・栄養補助食品ですので医薬品とは異なります。ただし副作用が全く無いということではなく、合う合わないがありますし思わぬ悪影響を与えかねません。もし、少しでも合わないと感じたら使用を中止することが大切です。

３．プラセンタサプリを摂取するときに気をつけねばならないこと

基本的なことですが栄養価の高いサプリを飲んでいるからと食事を全くしなくなってしまってはトラブルの原因になります。バランスの良い食生活を心がけることが重要です。プラセンタサプリはホルモンバランスを調整する作用を持っていますが過剰摂取による副作用の心配はありません。

公益財団法人 日本健康・栄養食品協会が提供するプラセンタ食品の品質規格基準（JFHA規格基準）では、1日の摂取目安は100mg以上となっています。過剰摂取についての注意点については書いてないのが現状です。しかし、1日のプラセンタ摂取目安が100mgなのに1粒100mgのカプセルを100粒も飲んでしまうと100倍となってしまいます。経口投与では全て吸収されるわけではありませんので、過剰摂取には記載がありませんが適量を心がけてください。

プラセンタ研究所長のまとめ

物事には良い部分と悪い部分があります。光があれば影があるということですね。プラセンタ注射を選ぶと更年期の症状を緩和させることはできますが、献血ができなくなるといった具合です。私自身、献血してあげられないのは申し訳なく思いますが、その分、元気に活動的になることができていますので納得しています。ヒト由来のプラセンタ注射剤でなければ、献血をしてあげることはできますので、まずは手軽にはじめられるプラセンタサプリを試してみるのが良いですね。

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